AI翻訳で、質問の意味が変わっていませんか?
― 調査票翻訳で大切なこと ―

「この契約書、AIで翻訳すればいいのでは?」

今では、そんな会話が企業の中で交わされても、決して不思議ではなくなりました。
生成AIや機械翻訳の進化によって、英語をはじめとする外国語の文章を日本語にすることも、
日本語を外国語にすることも、以前とは比べものにならないほど簡単になっています。

契約書をAIに読み込ませれば、短時間で翻訳文が出来上がる。
海外企業から届いた文書も、その場でおおよその内容を把握できる。
「翻訳する」という作業だけを考えれば、確かにとても便利な時代になりました。

では、法律に関係する文書も、すべてAIだけで翻訳してしまってよいのでしょうか。
ここには、一般的なビジネス文書とは少し違う問題があります。

問題は「翻訳できるか」ではなく、「その翻訳を使えるか」
AIによる翻訳の精度は大きく向上しています。
そのため、法律文書についても、内容を大まかに把握したり、
翻訳の下訳を作成したりする目的でAIを活用することは十分考えられます。
しかし、契約書、秘密保持契約(NDA)、会社規程、コンプライアンス関連文書、訴訟関連文書などは、
「だいたい意味が分かればよい」という文書ではありません。
たった一つの言葉の解釈が違うだけでも、当事者の権利や義務について異なる意味を生じさせる可能性があります。
法律文書には、その分野で使われる専門用語や定型的な表現があります。
また、同じ日本語であっても、文脈や契約内容によって適切な訳語が変わる場合があります。

つまり、
「AIが翻訳文を作れた」ことと、
「その翻訳文を正式な文書として安心して使用できる」ことは、必ずしも同じではないのです。

AIを使ってはいけない、という話ではありません
ここで重要なのは、「法律翻訳にAIを使うべきではない」ということではありません。
むしろ、AIを上手に活用することで、翻訳にかかる時間やコストを抑えられる可能性があります。
たとえば、社内で内容を確認するための参考訳であれば、AI翻訳だけで十分なケースもあるでしょう。
大量の海外資料から必要な情報を探すために、まずAIで翻訳して概要を把握する、といった使い方も非常に効率的です。
一方で、その文書を社外に提出する場合や、契約締結、法務確認、
海外拠点との正式な取り決めなどに使用する場合には、求められる翻訳品質が変わってきます。

実際、法律翻訳を扱った近年の研究でも、AIに詳細な指示や用語集を与えることで翻訳品質は向上するものの、
専門的な法律用語や複雑な文章構造では、プロの人間による翻訳との間に依然として差が確認されているようです。

だからこそ、「AIか、人か」という二者択一ではなく、
AIを使えるところには使い、重要なところは人が確認する。そんな考え方が現実的になってきています。

「社内でAI翻訳した。でも第三者の確認が必要」
企業によっては、機密情報を扱う際のAI利用について独自のルールを設けていたり、
重要文書について社内だけで完結させず、外部の専門会社による確認を必要としていたりするケースがあります。

特に法律関連文書の場合、
「社内でAIを使って翻訳したが、そのまま正式文書として使用するのは不安」
「社内規定上、第三者による翻訳・確認が必要」

「AIで下訳を作成したので、最終的な品質だけ専門の翻訳会社に確認してほしい」
といったニーズは、今後さらに増えていくのではないでしょうか。
AIが普及したから翻訳会社が必要なくなるのではなく、AIが普及したことで、翻訳会社に求められる役割も変化しています。

NAIwayは「AIで作った翻訳の、その先」にも対応します
NAIway翻訳サービスでは、各種契約書、申請書類、証明書、会社規程、コンプライアンス関連文書、
会社定款、社内規則、訴訟関連文書、秘密保持契約(NDA)など、さまざまな法律関連文書の翻訳に対応しています。
法律分野に精通した翻訳者が担当し、専門用語や文書特有の表現を確認しながら翻訳を行います。
また、翻訳後には品質チェックを行い、誤訳や訳抜けだけでなく、用語の統一や文章表現についても確認しています。
もちろん、AIのスピードを活かしながら、人による確認を組み合わせる(ポストエディット)対応も可能です。
言語に関しては、英語だけではなく、中国語をはじめとした多言語にも対応しています。

すべてを従来どおりの考え方で行うのではなく、
AIと翻訳会社、それぞれの強みを活かし、活用することも、これからの法律系翻訳の一つの形だと私たちは考えています。

法律文書だからこそ、「誰が確認したか」が重要になる
AIはこれからも進化していくでしょう。
数年前には難しかった翻訳が、今では数秒でできるようになっています。
将来的には、さらに自然で正確な翻訳が可能になるかもしれません。
しかし、法律文書において重要なのは、単に文章が自然であることだけではありません。
「原文の意味が正確に反映されているか」
「重要な条件が抜けていないか」
「専門用語の使い方は適切か」
「同じ用語が文書内で統一されているか」
「この翻訳を正式な文書として使用して問題がないか」

こうした点を確認し、最終的な品質に責任を持つ工程が必要になります。
AIが翻訳する時代だからこそ、最後に人が確認することの意味は、むしろ分かりやすくなってきたのかもしれません。

NAIwayでは、法律関連文書の翻訳をはじめ、
AI・機械翻訳を活用した後のチェック(ポストエディット)や、
品質向上についても、ご用途やご予算等に応じてお見積り致します。

「AIで一度翻訳したものをチェックしてほしい」
「社外提出用なので、人力翻訳にて対応したい」
「契約書なので、法律分野に詳しい翻訳者に見てもらいたい」
などまずはお気軽にご相談ください。
https://www.naiway.jp/naiway_form/