最近増えているご相談

最近、多言語翻訳に関するご相談の中で、非常に増えている内容があります。

それは、

「AIで翻訳して納品しているのですが、本当に正しいのか不安です」

というご相談です。

特に多い言語が、

  • ベトナム語
  • インドネシア語
  • タイ語

などの東南アジア言語です。

実際、最近のAI翻訳は非常に優秀です。

英語や中国語だけでなく、東南アジア言語についても、以前とは比較にならないほど自然な翻訳結果を出せるようになりました。

しかし、それでもなお、多くの企業が不安を抱えています。

なぜでしょうか。

翻訳結果を確認できる人が社内にいない

英語翻訳であれば、

「なんとなく意味がわかる」

という担当者も多いでしょう。

しかし、

ベトナム語
タイ語
インドネシア語

になると話は別です。

例えばAI翻訳で作成したベトナム語マニュアルを納品したとしても、

「本当に合っているのか」

を確認できる人が社内にいないケースがほとんどです。

つまり、

翻訳品質を評価できない

という大きな問題が発生します。

AI翻訳は自然でも「正しい」とは限らない

生成AIや機械翻訳は、文章を非常に自然に翻訳できます。

そのため一見すると問題がないように見えます。

しかし実際には、

  • 用語が業界用語と異なる
  • 現地で使われない表現になっている
  • 敬語レベルが不適切
  • 技術用語が誤っている
  • 法規制上好ましくない表現になっている

というケースがあります。

しかも怖いのは、

自然に読めるため間違いに気づきにくい

という点です。

実際にあった相談事例

ある企業様では、

日本語

AI翻訳

ベトナム語

で作成した製品マニュアルを現地法人へ送付していました。

ところが後日、

「一部の説明が理解しづらい」

という指摘が現地スタッフから寄せられました。

調査したところ、

翻訳自体は大きく間違っていないものの、

ベトナム人技術者が通常使わない表現

になっていたのです。

AI翻訳としては正しくても、

現場では伝わらない

という典型例でした。

特に医療・ヘルスケア分野は要注意

医療機器

ヘルスケア製品

介護関連資料

医薬品関連文書

などは特に注意が必要です。

例えば、

「使用上の注意」

「禁忌」

「副作用」

「警告」

などの表現は、

単なる翻訳ではなく、

現地の慣習や専門用語

への理解が必要になります。

誤解を招く翻訳は、

企業の信用問題やクレームにつながる可能性もあります。

多言語PE(ポストエディット)という選択肢

そこで近年注目されているのが、

多言語PE(ポストエディット)

です。

これは、

AI翻訳を活用しながら、
現地語ネイティブや専門翻訳者がチェックする

という方法です。

具体的には、

  • 用語確認
  • 誤訳確認
  • 表現調整
  • 読みやすさ改善
  • 業界慣習への適合

などを行います。

AI翻訳のスピードと、

人間の品質管理

を組み合わせた方法と言えます。

「翻訳できた」と「安心して使える」は違う

近年は、

翻訳すること自体

は簡単になりました。

しかし企業が本当に求めているのは、

翻訳できたこと

ではありません。

実際に現地で使えること

です。

例えば、

  • マニュアルが理解される
  • 現地社員に伝わる
  • 顧客から問い合わせが来ない
  • ブランドイメージを損なわない

といった成果が求められます。

そのためには、

AI翻訳だけに頼るのではなく、

必要に応じて人の目による確認を加えることが重要です。

まとめ

AI翻訳は、多言語対応のスピードとコストを大幅に改善しました。

しかし、

ベトナム語
インドネシア語
タイ語

といった言語では、

「品質を確認できる人が社内にいない」

という問題が残っています。

だからこそ最近、

「AI翻訳したけれど、本当に大丈夫か確認してほしい」

というご相談が増えています。

翻訳品質に不安を感じたときは、

AI翻訳か人力翻訳か

の二択ではなく、

AI翻訳+多言語PE

という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

翻訳できることと、安心して使えることは、必ずしも同じではありません。

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