翻訳会社の雑学辞書トピック【文字】
ナイウェイ翻訳サービスのスタッフによる翻訳に関する雑学辞書トピック
古代文字をAI翻訳!?
- もじ【文字】
- 言葉を表記するために社会習慣として用いられる記号。
英語 a letter;a character / 韓国語 글자; 글씨 / スペイン語 letra / インドネシア語 aksara / タイ語 อักษร
参照元:weblio国語辞典、goo国語辞書、Glosbe
先日、イスラエルの大学でコンピューターサイエンスの研究者と考古学者が、古代アッカド語の「くさび形文字」をAIを使って英語に翻訳したとのニュースを読みました。
え! 楔形文字? 紀元前の? メソポタミアの? あの粘土板をAI翻訳???(脳内に?が連続入力)
調べてみると、すでにくさび形文字を文字コード規格のUnicodeに自動登録するシステムが開発されているのだそうです。それをソースとして、ラテン文字による音訳と組み合わせてAIに学習させているとのことです。

Mesopotamische Keilschrift-Tafel
また、このようなAIによる古代語などの翻訳プロジェクトは、他にも様々なものが進行していることがわかりました。
Googleは古代エジプトのヒエログリフを英語に翻訳(解読補助)するFabriciusというオンラインツールを公開しています。データを蓄積し専門家の研究に役立てるだけでなく、一般の人もヒエログリフに興味をもって親しんでもらえるように、ヒエログリフで定型のメッセージを誰かに送ることができるサービスもあります。
また、日本語の古文書で使われている筆記体「くずし文字」を自動で読み取って現代文字に翻訳してくれるOCR翻訳システムも開発されています。
翻訳とは、外国人同士がコミュニケーションを図るだけのツールではないのですね。AIにより翻訳という言葉の意味が広がっている気がします。
未来の翻訳とはどのようなものになるのでしょうか? 動物の言っていることが分かったり、宇宙人と会話ができたりするのでしょうか。
現在の私たちが担っている翻訳の仕事も、人々の仕事や暮らしを豊かにし未来につながるものにしたいですね。
2023.07.31
