【料理-2】翻訳会社、万博に行く。

りょうり【料理】

1 材料に手を加えて食べ物をこしらえること。また、その食べ物。調理。「野菜を—する」「郷土—」
2 物事をうまく処理すること。

  • 英語cuisine
  • 中国語菜系,菜系
  • 韓国語요리

成語参照元:weblio国語辞典goo国語辞書Glosbe

暑い夏、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
コーディネーターである私は、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)へ行ってまいりました。

記録的な猛暑の中にもかかわらず、会場は笑顔と活気であふれ、万国旗がはためく光景はまさに「毎日がお祭り!」といった雰囲気。
世界中から集まった人々の熱気に包まれた、とても素敵な空間でした。

私はつい、各所に掲示された多言語の看板や映像の字幕に目が行ってしまいます。
「この翻訳はどういう背景で作られたのかな?」――そんなことを考えてしまうのは、翻訳会社で働く者の性でしょうか。

私たちは日々、お客様の原稿と一期一会の気持ちで向き合っています
このPOPを見て日本旅行のお土産に選んでくれたら嬉しいな……と想像して終わることも多いのですが、実際に納品後の原稿がどのように使われているかを目にする機会は、意外と少ないものです。

しかし万博では、翻訳で携わった施設が来場者で賑わっていたり、自分が関わった訳文がマスコットキャラクターと一緒に商品として並んでいたり――感動の連続。
同僚へのお土産にその商品を購入した際、店員さんに「これ、人気なんですよ!」と言われ、心の中でにっこりしてしまいました。

さて、イタリアンやフレンチ、中華といった馴染みのある料理なら、メニュー名を聞くだけでおおよその想像がつきますよね。
ですが、中東料理やアフリカ料理など、普段あまり耳にしない料理名だとどうでしょう?
冒険心が擽られつつも、カタカナだらけのメニューに「これはどんな料理なんだろう…?」と首をかしげることもしばしばありました。そのような中、日本語で簡単な説明が添えられていると、ほっと安心できたものです。

こちらはトルクメニスタン館のカフェ。
説明には「黄金色の生地と手作りの生地」以上の情報がない。いったいどんな味なんだ……?
シェク・シェキは砕いたパイ生地のような素朴な味のデザートで、ピシメは揚げパンのようにふわふわしている甘味のあるパンでした。

個人的にはシェク・シェキに添えられたアイスとクリームをピシメに付けて食べるのがオススメです。

こちらはマレーシア館の料理。
ナンよりも薄く、クレープのようなロティのカレーや、炒めご飯、そして焼きそばと、ラインナップがとても豊か。味は濃く、スパイシー。

友人とシェアしましたが、どれも美味しかったです!
たぶん日本人好みだと思いますし、実際、“万博飯”として人気なようです。

こちらはオランダ館
ニシンのサンドイッチと、ワッフル。

ニシンは日本人にも馴染み深いですが、酢漬けかな?と思いきや、そうではなくてびっくり!魚のサンドイッチは初めて食べましたが、とても美味しかったです。また食べたい。

こちらはポルトガル館のバカリャウのコロッケ。

バカリャウとは……?なんだ……?と思いながら食べると、なんと鱈!日本人が想像するコロッケとは一風違った味と食感でした。

……あ~!お腹いっぱい!
普段馴染みの深い国でも、食べたことのない料理に溢れていて、とても興味深かったです。

もちろん、日本語がなくても注文はできます。
けれど、あったら嬉しい――それが日本語対応のメニュー。
きっと日本を訪れる外国人観光客も、同じ気持ちではないでしょうか。

弊社では、メニュー名の翻訳はもちろん、料理説明や食べ方、作法といった食にまつわる文章も幅広く対応しています。
「メニューを外国のお客様にも伝えたい」――そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。

2025.8.18


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