努力を尽くした先に

テーマ4 翻訳し易いもの・翻訳し難いもの、その差とは

NAIway翻訳サービスのスタッフの皆様、お客様方、翻訳者の皆様、いつも大変お世話になっております。

私は翻訳の仕事を初めて現在22年になります。これまでに行ってきた中でも、やはり駆け出しの頃の仕事は記憶に深く刻まれております。 私が翻訳の仕事を始めた1990年代後半はまだインターネット情報もそれほど整っていたわけではなく、仕事の資料といえば辞書とその分野の専門書が頼りでした。

当時、スウェーデン語で書かれたあるノーベル化学賞受賞者の研究内容紹介を翻訳致しました。研究の概要なので1300W程度の短いものだったと記憶しておりますが、最先端の化学分野ですから一読しただけではまったく内容を読み取ることはできません。

そこである大学の図書館に行き、その教授の英語と日本語の論文を検索し、ノーベル賞受賞の背景を必死で調査致しました。そして大学の図書館に自分のスウェーデン語辞書を何冊も持ち込み、検索した資料をずらっと並べて3日ほどかけて翻訳し、納品致しました。

翻訳会社の方を通じ、化学に関してはまったくの門外漢ですので翻訳内容に不備がありましたら申しわけありません。ぜひ訂正すべきところをご指摘くださいとお伝えしたところ、お客様からは『こんなに読みやすい翻訳文は初めてです』という高評価をいただきました。

翻訳者が仕事をしていて何よりも翻訳者冥利に尽きるのは、お客様がご満足してくださり、それを伝えていただいた時ではないかと思います。
翻訳会社の皆様がお仕事を紹介してくださる時、その向こうには当然ご注文くださるお客様がいらっしゃいます。お客様の『ご満足』を糧として、今後も精進したいと思います。


得意分野:法律工業、原子力、福祉、医療児童文学教育
対応言語:英語→デンマーク語 日本語⇔デンマーク語
翻訳歴:20年以上 *NAIwayに登録された年を基準に表記

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