翻訳会社の雑学辞書トピック【不思議】

ナイウェイ翻訳サービスのスタッフによる翻訳に関する雑学辞書トピック

〔映画〕カタカナ邦題の不思議

ふ しぎ【不思議】
どうしてなのか、普通では考えも想像もできないこと。説明のつかないこと。

英語wonder; mystery / 中国語不可思议(簡体字); 不可思議(繁体字) / 韓国語이상한 / フランス語merveille

参照元:weblio国語辞典goo国語辞書Glosbe

新型コロナウイルスの流行が続く中、自宅で映画を見る機会が増えた方も多いのではないでしょうか。

映画館にも、レンタルビデオ店にも行くことなく映画が見れる。便利な時代になったものです。

「翻訳会社の雑学辞書トピック」ということで、今回は映画の邦題についてお話したいと思います。

原題(英語)と邦題が全く違う、なんていうのはよくある話です。

最近では『Hidden Figures』という原題に(アポロ計画の話ではないにもかかわらず)『ドリーム 私たちのアポロ計画』という邦題が付けられ、SNS上で炎上し話題となりました。

かつて『バス男』と名付けられた邦題が、10年近くの時を経て原題をそのまま“カタカナ”にした『ナポレオン・ダイナマイト』に改題された。なんていう例もあります。

“カタカナ”といえば邦題のカタカナ表記には、ちょっとした傾向があることに皆様お気づきでしょうか?

① 冠詞 (the/a) は省かれることが多い

・パイレーツ・オブ・カリビアン/Pirates of the Caribbean
・レクイエム・フォー・ドリーム/Requiem for a Dream

② 複数形は単数形になることが多い

・トランスフォーマー/ Transformers

原題から意味を大きく変えず、かつ日本人にとって自然に聞こえるように考えられた結果なのでしょう。
必ずしも直訳が正解ではない。というのが翻訳の難しいところなのです。

2020.10.06

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