翻訳会社の雑学辞書トピック【想像】

ナイウェイ翻訳サービスのスタッフによる翻訳に関する雑学辞書トピック

想像と選択と表現

そう ぞう【想像】
実際には経験していない事柄などを推し量ること。また、現実には存在しない事柄を心の中に思い描くこと。

英語imagination / 中国語想像 / 韓国語상상 ベトナム語sự tưởng tượng

参照元:weblio国語辞典goo国語辞書Glosbe

翻訳会社で仕事をしているが、最初に外国語に接した時、どうやって言葉の選択をしたのだろうと常々思う。

例えば、明確に鼻や口の様に指し示すことができるものならいいが、情緒的な言葉やその国にしかない法律用語など、もう想像して造語を考えるしかなかったのだろう。そう考えると先人達が考えだした対語訳は、畏敬の念さえ覚える。

夏目漱石が「I Love You」の表現を「月が綺麗ですね」としたとは誰でも知るところ。(事実か否かは別として)

翻訳会社の雑学辞書トピック:想像

当時日本人が直接、恋人や妻に向かって「愛してる」なんて日本男子の恥と思っていた時代。多くの言葉を交わさなくても静寂の中で、冴えわたる光を感じ、包まれ共感できることが愛であり、多分この翻訳の方が当時の日本人にはスーッと入ってきたのではと、勝手に解釈する。

余談で個人的には結構驚いた事は、漢字に関しては全ては中国から日本に入ってきたものと思っていた。ところが逆輸出が結構あるとのこと。主なところでは、「革命、共産主義、思想 文明」等、1000位の熟語や漢字があるらしい。ひらがなやカタカナに始まり、日本人って結構、発想豊かな創造力を持っている民族なのだと改めて感じた。

2019.03.08

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