翻訳会社の雑学辞書トピック【二重】

ナイウェイ翻訳サービスのスタッフによる翻訳に関する雑学辞書トピック

言葉は生き物(不思議な二重表現)

に じゅう【二重】
1. 同じことが二つ重なること。2. 同じものが二つ重なること。

英語double / 中国語双关(簡体字); 雙關(繁体字) / 韓国語이중 / フィンランド語kaksinkertainen

参照元:weblio国語辞典goo国語辞書Glosbe

言葉はいつどのように生まれたのでしょうか。世界にはどれくらいの数の言語が存在するのでしょうか。歴史を辿れば、言語とは、民族の移動や交流、繁栄・衰退によって、自然発生的に、時には人工的に、途切れることなく変化し続けているものです。そんな言語、言葉の話です。

日本語は狭くて自由な言語です。単一民族の共通認識をいいことに、漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字を使い分け、同じ言葉でもニュアンスが違うものにしてしまいます。そこに、外来語や略語や造語が混じって、不思議な世界を形成します。

翻訳会社の雑学辞書トピック:二重

その一つが、外来語や略語による二重表現です。
ご存知、「思いがけないハプニング」とか「驚きのサプライズ」のアレです。その他にも「一番のベスト」「二重にダブる」「平均アベレージ」「禁断のタブー」などなど、いやいや普通に使ってますけど。。

「チゲ鍋」「ポタージュスープ」「フラダンス」も二重表現ですね。ついでに言うと「ザーネクリーム」も。
また、「PDF形式」「JIS規格」「IC回路」「IT技術」もそうです。

でも、もうみんな普通に使ってるし、広告やテレビでも平気で使ってるし、日本語のコレは止められないんです。

しかし、翻訳するとなると、話は違います。
プロの翻訳者はちゃんと二重表現を理解して、間違っていたら正しく訳出し、表現方法と理解したなら、そのように抑揚をつけて翻訳します。こんな自由な日本語を翻訳できるって大変なことだなと、日々そう思っています。

2018年10月

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