翻訳会社の雑学辞書トピック【言語】

翻訳会社ナイウェイのスタッフによる「翻訳会社の雑学辞書トピック」

母語への思考

げん ご【言語】
思想・感情・意志などを伝達し合うための社会的に一定した組織をもつ音声による記号とその体系。
英語language / 中国語语言(簡体字) / 韓国語언어 / タガログ語wika / オランダ語taal

翻訳コーディネーターの仕事に就いて、さまざまな言語にふれるうち、なんとなく母語のことを考えるようになった。

母語には自信がある。自信があるといっても、知らない言葉は沢山あるし、文法的な誤りも多く、自分の言葉がうまく伝わらないこともある。それでも自分の日本語が日本語として、日本語話者にある程度は通じるだろうという漠とした安心がある。
外国語には不安がある。どんなに文法を正しく習得して、語彙を増やし、これから外国に長く暮らしたところで、外国語に対して日本語と同質の自信をもてるかといえば、あり得ない。
これは育ての親(Nurture)と物心ついてから再婚した義理の親との二者を心から同一視できないことと問題が似ている。

翻訳会社の雑学辞書トピック:言語

生まれてくる子供は自分の親を選ぶことが出来ないように、自分の母語を選ぶことが出来ない。一般的には乳幼児期に親の話す言語が子供の母語となる。一切を親に委ねて母乳とともに言葉を吸い込むような言語体験は人生で最初の一度だけ、それもせいぜい2,3の言語についてしか経験出来ない。
結局、母語に対する自信は、乳幼児期の無垢な子供が親に抱く安心に本当の根拠をもつのではないかと思う。そしてそれは動物的な感情の発端である。そうであれば、機械翻訳を信用しきれないのは、やはり、機械が愛をもたないからではないか。機械が愛情を基礎にして言語を学ばないからではないか。

子供が認知し、愛を築くことの出来る人間の数に限りがあるからこそ、つまり子供にとっての親の数に限りがあるからこそ、多数の母語を獲得することに無理が生じ、そこから彼我意識的な形で、母語に対する安心と他の言語に対する不安とが生まれる。そしてこの安心と不安との隔たりこそ、翻訳の必要の原因である。
言語に不安のない世界とは、愛の不要な世界である。ほんやくコンニャクがあれば、世界はつまらなくなる。僕の仕事もなくなる。
他人の母語を敬ってそれに頼ること、僕自身も母語に自信をもって活動することが誠意だと思う。

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